いわき市遠野町上根本にある「光花の里山」では、毎年5月上旬〜6月上旬ごろにかけて、里山を彩るクリンソウの花畑を見ることができます。
2026年5月10日、田人町綱木地区のクマガイソウ群生地を訪れた後、合わせてこちらも見学してきました。
結論から言うと、
- クマガイソウの“山奥の秘境感”
- 光花の里山の“開放感ある里山風景”
が対照的で、かなり相性の良い周遊コースでした。狭い山道の行き来に時間がかかる可能性の高いクマガイソウを先に訪れて、その後で訪れやすいクリンソウの「光花の里山」に移動するのがお勧めです。
光花の里山とは?
いわき市遠野町上根本にある「光花の里山」は、地元ボランティアの方々によって整備・維持されている花の名所。新緑の季節になると、約2万株とも言われるクリンソウが里山一面に広がります。
現地では、かわいらしいニワトリの「トットちゃん」がお出迎えしてくれて、このマスコット的存在を知らずに行ったので、ちょっとびっくりしました。自由すぎるトットちゃん、面白い。
全体的に、地域の人たちの手作り感や温かさが感じられるスポットでした。
駐車場は無料ですが、入場に際して協力金300円をお願いしているそうです。

クマガイソウ群生地から車で約20分
今回訪れたルートでは、田人町綱木地区のクマガイソウ群生地から、渋滞がなければ車で20~30分程度。Googleマップを見ると、さらに短い距離の道があるようですが、ストリートビューで見れば、舗装されているのかどうか微妙な感じの林道で、クマガイソウの群生地までの元来た道を戻るのが無難そうです。
- クマガイソウ → 山奥の神秘的な雰囲気
- 光花の里山 → 明るい里山の花風景
と景色の方向性が違い、花々の色合いも全く違うため、同日に回っても飽きないことと思います。春から初夏のいわきで「花のはしご」を楽しむなら、位置的にも近いこの二カ所はかなり満足度の高い組み合わせだと思います。
2026年5月10日の開花状況
今回の訪問日は5月10日の日曜日。訪れるのは初めてのスポット。クマガイソウ群生地を見学した後、午後に移動して訪れました。
現地では、
- 一面に広がる黄色い花
- 所々に咲くピンク色のクリンソウ
- 新緑の山並み
が非常に鮮やかで、春の里山らしい景色が広がっていました。
さらに、よく探してみると白いクリンソウも確認。
全体としては、
- キバナクリンソウ:約9割
- ピンク色のクリンソウ:少数
- 白花:かなり少数
という印象でした。
ミツバチや蝶も飛び交い、単なる「花畑」というより、自然そのものの生命感を楽しめる場所です。畑と言っても、清流が地面を流れていて、湿地帯を再現しているように見えました。

黄色い花は「キバナクリンソウ」
一般的なクリンソウというと、(紫がかった)ピンク色の花をイメージする人が多いと思います。クリンソウは日本原産の山野草で、サクラソウの仲間。
ただ、今回現地で特に目立っていたのは黄色い花。調べてみると、こちらは「キバナクリンソウ」と呼ばれる、中国南部と周辺国の一部の原産種のようです。
高地の湿地帯などに生息する種とのことで、通常のクリンソウとはまた違った、元気で勢いのある雰囲気があります。黄色い花が畑一面に広がる光景はかなり印象的でした。

アクセスは初心者でも比較的安心
現地周辺には要所に案内看板も設置されており、勘で運転していても「なんとかたどり着けそう」という感じではありますが、素直にカーナビやスマホナビを使うのがおすすめ。ナビを使っていないのか、何台かの車が農作業をされている地元の方に道を尋ねているところも見かけました。
とはいえ、クマガイソウ群生地周辺までの道とは違い、こちらは途中の狭い山道区間などはほとんどありません。遠野地区の集落の中にある感じです。
基本的には一般道でアクセスできるため、
- すれ違い困難
- バックで戻る
- 離合待ち
のようなクマガイソウ群生地への道で遭遇したような場面は少なく、初心者ドライバーでも比較的安心して行ける印象でした。
いわき市遠野町上根本地区「光花の里山」のクリンソウ観賞地のマップ
駐車場は大型ワゴンでもOK
現地では、地元ボランティアスタッフの方々が駐車スペースの誘導をしてくれます。駐車場スペース自体も比較的余裕があり、アルファードクラスの大型ワゴンでも駐車可能。いわき市観光サイトの案内によれば、自家用車10台分のスペースがあるとのこと。
この日は午前中にクマガイソウを観賞して、12時45分頃に移動を始め、午後1時過ぎに到着。7日8日を連休にした人にはGW最後の、日曜日の午後でしたが、
- 駐車場はスムーズ
- 満車まではいかない
- 待ち時間なし
という状況でした。
クマガイソウ群生地側で遭遇した道路混雑と比べると、道が広く、ルートの選択肢も多いため、道中困ることは少ないかと思います。

協力金は300円|屋根付き休憩スペースあり
車を停め、受付で協力金300円を支払って入場。
現地には屋根付きの休憩スペースもあり、のんびり花を眺めながら休憩することもできます。
地域ボランティア主体で運営されている場所らしく、全体的に穏やかな空気感でした。

滞在時間の目安
現地の規模感としては、
- 軽く見るだけなら:約10分
- 写真撮影込みでじっくり見るなら:約30分
くらいが目安。
クマガイソウ群生地とのセット訪問でも、無理なく回れる時間感覚です。
写真撮影スポットとしても優秀
花畑には多少の高低差があり、
- 上から撮り下ろす構図
- 花を近距離で撮るマクロ風構図
- 新緑を背景にした広角構図
など、かなり撮影の幅があります。
さらに運が良ければ、
- ミツバチ+花
- 蝶+花
といった自然感のあるカットも狙えます。
ただし、生き物撮影はかなりタイミング次第。必ず撮りたいという方は、粘って待つ必要はありそうです。

トイレは事前に済ませておくのが安心
今回確認した範囲では、常設のトイレ、仮設トイレなどは見当たりませんでした。
近くに民家はあるため、緊急時には相談できる可能性もありますが、基本的には道中で済ませておくのがおすすめ。
特に小さなお子さん連れの場合は事前にお子さんに確認しておいた方が安心です。クマガイソウの群生地には仮設トイレがありますので、そちらで済ませて行くのも有りですね。
クマガイソウとセットで巡ると満足度が高い
今回実際に回ってみて感じたのは、「クマガイソウ+クリンソウ」の組み合わせの完成度の高さ。
- 希少植物を楽しむクマガイソウ
- 開放感ある花景色の光花の里山
と性格がかなり違うため、同じ“花スポット”でもちゃんと変化があります。
しかも車移動で20~30分程度。
県外、市外から訪れる人にもかなりおすすめできる周遊ルートでした。


まとめ|春のいわきを代表する“花の里山”
遠野町上根本地区の「光花の里山」は、
- 約2万株のクリンソウ
- キバナクリンソウの鮮やかな黄色
- 新緑の里山風景
- 地域ボランティアの温かさ
- かわいいマスコット、ニワトリのトットちゃんのお出迎え
が魅力のスポットでした。
田人のクマガイソウ群生地と合わせて巡れば、いわき市の春をかなり満喫できます。
写真・動画撮影が好きな人にもおすすめしたい、春限定の花スポットでした。


コメント