【2026年版】いわき市「塩屋埼灯台」へ行ってきた|登れる灯台の絶景と高所恐怖症でも楽しめる撮影スポット

福島県いわき市を代表する観光地で、絶景スポットの一つ、塩屋埼(しおやさき)灯台へ行ってきました。

「豊間(とよま)の灯台」として親しまれ、いわきの海を照らし続けるシンボル的存在。観光ガイドや海沿いドライブの定番スポットとして知られていますが、実際に訪れてみると、想像以上に“体験型”の観光地でした。

しかも今回、高いところが苦手な筆者でも楽しめる撮影スポットも発見。

結論から言うと、塩屋埼灯台の最大の見どころは、やはり灯台頂部まで登るコースです。ただし、階段がつらい方や高所恐怖症の方でも、灯台周辺だけで十分楽しめます。

この記事では、塩屋埼灯台の見どころや実際に歩いて感じた注意点、高所恐怖症でも楽しめるポイントなどを、実際に行ってみた感想ベースで紹介します。

目次

塩屋埼灯台とは?|全国でも貴重な「登れる灯台」

塩屋埼灯台は、明治32(1899)年に点灯した歴史ある灯台です。地名としては「しおやざき」の読みが一般的なようですが、全国の灯台関連事業を行っている公益社団法人燈光会の公式ページによると、灯台名は「しおやさき」が正しいようですね。現地の我々は「しおやざきとうだい」と呼ぶことが多い気がします。

全国に約3,000基あるとされる灯台のうち、一般公開されていて実際に登頂できる「参観灯台」は、全国でもわずか16カ所しかありません。塩屋埼灯台は、その貴重な一つとして知られています。ちなみに東北地方には3カ所あり、太平洋側は塩屋埼灯台のみだそうです。

海面から頂部までの高さは約73メートル。頂部からは太平洋と沿岸を360度見渡せる絶景が広がり、小名浜マリンタワーと並ぶ、いわき屈指の展望スポットとして人気を集めています。

小名浜方面から四倉・久之浜方面へ海沿いをドライブする人なら、「ほぼ必ず寄る場所」と言っていいほど定番の観光地ですね。

実際に登ってみた感想|階段は思った以上にハード

塩屋埼灯台は、駐車場からすぐ見える場所にありますが、実際には灯台基部までかなり長い階段を上ります。

さらに、灯台内部もらせん階段。

今回、歩きながら動画撮影してみたところ、

  • 灯台基部の広場まで:約4~5分
  • 灯台頂部まで:約2~3分

という感じでした。お年寄りや小さいお子さんだとその倍くらいはかかるかもしれません。

ずっと上りで、灯台内部はらせん階段がずっと続くこともあって実際にかかる時間よりも長く感じますね。駐車場から灯台最上部まで行って帰ってくるまでは最低でも30分以上の時間的な余裕を持って向かわれることをお勧めします。

日頃あまり運動していない人だと、想像以上にきついです。筆者も灯台に上る度にヒーヒー言って息が乱れて、上まで行くとしばらく休憩を取るくらいです。上るなら、歩きやすい靴のほうが無難だと思います。

最上部は高所恐怖症には正直かなり怖い(笑)

灯台頂部へ到着すると、狭い通路をぐるっと一周できる構造になっています。

ここからの景色は本当に絶景。

ただ、高所恐怖症の人には結構、いや、かなりスリルがあります。毎度、灯台の最上部まで上がると、腰の高さにある手すりを握りながら、ビクビクしつつ、すり足で回る筆者にとっては、灯台上からの撮影はいつも鬼門でした。

風が強い日などは参観中止になることもある場所なので、高いところが苦手な方は無理せず、ドアの中から見るとか、一歩だけ外に出て戻るとか、自分のペースで楽しむのがおすすめです。

高所恐怖症でも安心? 灯台基部にも絶景撮影スポットあり

実際に登ってみると分かると思いますが、塩屋埼灯台の最上部はかなり高く感じます。外周へ出ると高所恐怖症の人にはもう歩けない、助けてというような感じかもしれません。とにかく、手すりの隙間から足元が見えるのが怖いんですよ。

ただ、灯台の頂上まで行かなくても、灯台基部の敷地内にも見晴らしの良い撮影スポットがあります。

ここからでも海や海岸線、薄磯地区の沿岸部を十分きれいに撮影でき、手すり越しの真下に高さを感じるような場所ではないため、筆者のように高いところが苦手な人でも比較的安心して眺めを楽しめました。

なお、この場所は灯台の有料参観エリア内にあるため、参観寄付金(大人300円・詳細は後述)を支払って入場する必要があります。

「頂上の外周は怖そうだけど、せっかくなら景色は楽しみたい」という人には、かなりおすすめのポイントです。もったいないので、一応灯台の頂上までは上ってから、ダメだったらBプランとして灯台下からじっくり眺めましょう。

有料エリア入口には小さな展示スペースも

また、有料参観エリアに入ってすぐ、受付建物の裏側には小さな展示スペースのようなコーナーがあります。

ここでは、

  • スタンプラリーのスタンプ台(2026年6月30日まではチョコボのスタンプ)
  • 漫画家・故松本零士先生ゆかりの展示
  • 東日本大震災や津波被害に関する資料
  • 灯台の構造や役割など技術的な解説

などを見ることができます。

単に「景色を見るだけ」の観光地ではなく、海の安全を守ってきた灯台の歴史や、震災を経験した沿岸地域としての背景も学べる内容になっていました。

特に、灯台設備の説明は普段なかなか知る機会がないので、乗り物・メカ系が好きな人には意外と面白いポイントかもしれません。

灯台頂上までの階段を登る前後に休憩スペース的な感覚でも立ち寄れるので、ぜひ見逃さずチェックしてみてください。

高いところが苦手でも楽しめる「雲雀乃苑」

「頂上までは無理かも……」、「灯台のある岬の上まででもきついかな」、「せっかく立ち寄ったけどあまり時間が無い」という方でも安心。

灯台の岬下、平地にある「雲雀乃苑(ひばりのその)」からでも、十分に塩屋埼灯台を楽しめます。

ここには、塩屋埼灯台をうたった名曲「みだれ髪」でお馴染みの、故美空ひばりさんゆかりの歌碑や銅像があり、海を背景に灯台を見上げる構図がとても綺麗。記念碑の前に立つと自動的に「みだれ髪」が流れてくる演出が、現代的ですね。

実際、ここで写真撮影だけして岬や灯台上へのぼらずに帰る観光客もかなり多い印象でした。ちなみに食べ物などのお土産はこちらにある売店でも買えます。灯台オリジナルのお土産は岬の上まで行かないと買えません。

高所恐怖症の方や、階段が不安な方にはかなりおすすめの撮影スポットです。

参観時間・料金(2026年版)

参観時間

  • 午前:9:00〜12:00
  • 午後
    • 土日など:13:00〜16:30
    • 平日および10月〜2月の土日:13:00〜16:00

※最終入場は終了30分前まで

お昼時間に閉まるので注意。少人数で運営されている施設なので、昼休憩時間が設定されているようです。

ただし、灯台のPRや清掃などのボランティア活動をしている「とよまの灯台倶楽部」さんのFBページによると、参観料金の徴収を行っている受付窓口のスタッフが複数人いらっしゃる時はお昼休みの時間帯にも参観できるそうです。

灯台上へのぼる階段前の看板に、参観時間の変更などについて掲示が出ているそうなので、12時~13時の間に現地に来た方も、確認してみてはいかがでしょうか。

参観寄付金

  • 中学生以上:300円
  • 小学生以下:無料
  • 障害者手帳所持者+同行者1名:無料

以前上ったときには現金のみだったんですが、現在はPayPayのみ電子決済にも対応しているようです。

土日は駐車場が混雑することも

実際に行ってみると、天気の良い日曜の午後は駐車場がかなり埋まっていました。いわきナンバーの車の他に、市外、県外ナンバーの車も多く、塩屋埼灯台が人気の観光スポットなのがよくわかります。

  • GWや秋のシルバーウィーク
  • 夏休み
  • 3連休
  • 福島DC期間(2026年本開催)

などは混雑しやすそうです。それなりに回転は早いこともあり、長く駐車待ちすることはないと思いますが、行く前にGoogleマップなどで混雑状況を確認するのもいいかもしれません。近くにはいわき市の震災伝承みらい館、薄磯海水浴場などもあって、時間調整もしやすいと思います。

ゆっくり写真を撮りたい場合は、

  • 平日午前
  • 開館直後

あたりが狙い目かもしれません。強風など、荒天の場合は参観中止となることもあるので、ご注意下さい。

灯台周辺にトイレは?

駐車場付近には公衆トイレがありますが、灯台まで上ってしまうと一般の方が使用できるトイレは見当たりませんので、上る前に済ませておくと良いでしょう。

FFファン必見? チョコボのスタンプラリーも開催

今回、現地スタッフの方に話を聞いたところ、福島DC関連で観光客がかなり増えているそうです。

特に人気なのが、ファイナルファンタジーシリーズのキャラクター「チョコボ」のスタンプラリー。

いわき市内では、

  • 塩屋埼灯台
  • アクアマリンふくしま

に設置されているそうなので、ゲームファンの方は合わせて巡ってみるのも面白そうです。惜しむらくは、スタンプ台紙とスタンプ台のインクの色がちょっと同系色になっていて、絵柄が見づらい点でしょうか。綺麗な陰影が見たい人は、白い手帳などの紙を持参して押してくると良いかもしれません。

スタンプ台は有料参観エリア内にあるので、中学生以上の大人は、協力金300円を支払ってからお立ち寄り下さい。

灯台イベントや無料開放日もある

塩屋埼灯台では、

  • GW
  • 夏休み
  • 灯台記念日(11月)
  • 点灯記念日(12月)

などにイベントが開催されることがあります。灯台下の「雲雀乃苑」や近隣の薄磯海水浴場での関連イベントなども開催されます。

また、灯台の日や転倒記念日などに、無料参観日もあるそうなので、タイミングが合えばかなりお得。訪問前に公式情報をチェックしておくのがおすすめです。

薄磯の風景から感じる「震災から15年」

灯台から見える薄磯地区の海岸線では、防潮堤や防災林の整備が終わり、防災林の木々の生長も進んでいました。

震災から15年が経ち、ハード面での復興が一段落してきていることを感じます。

一方で、東日本大震災でこの地域に何が起きたのかを知るなら、近くのいわき市震災伝承みらい館にもぜひ立ち寄ってみてください。

展示資料だけでなく、語り部による講話なども行われており、観光だけでは見えない「いわきの海」を知ることができます。

実はいわきにはもう一つ灯台が

参観灯台ではありませんが、近くまで行って見ることが出来る灯台が、もう一つあるんです。これは地元民もほとんど知らない灯台で、小名浜の三崎公園内にある「番所(ばんどころ)灯台」と言います。

三崎公園内をぐるっと回ってそこから先は一方通行で進入禁止となる12番駐車場から木々の間の道を抜けていくと、高さ11メートルの小さな灯台が見えてきます。

小名浜方面も回るのであれば、是非、塩屋埼灯台とセットで見ていきたい穴場スポットの灯台ですね。

まとめ|いわき観光で一度は行きたい絶景スポット

塩屋埼灯台は、

  • 絶景
  • 歴史
  • 海沿いドライブ
  • 写真撮影
  • 美空ひばりさんゆかりの地
  • 震災学習

まで楽しめる、いわきを代表する観光スポットでした。1957年公開と少し古い映画ではありますが、塩屋埼灯台長の妻が書いた手記が元で製作された「喜びも悲しみも幾歳月」の撮影地で、ロケ地巡りで訪れる方もいらっしゃいます。

階段は正直かなりきつめですが、登った先の景色は圧巻。

そして、高所恐怖症の人でも「雲雀乃苑」や灯台基部の撮影スポットから十分楽しめるのが良いところです。

小名浜から北へ海沿いを走るなら、ぜひ立ち寄ってみてください。

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