
いわきで食べ物や飲み物の土産を探す場合、箱菓子だけでなく、水産加工品、生鮮魚介、野菜、果物、漬物、日本酒、ワインまで候補に入ります。
ただし、すべての商品が同じように持ち帰れるわけではありません。常温で配れる個包装菓子もあれば、冷蔵や冷凍が必要な水産物、潰れや高温に注意したい野菜や果物もあります。渡す相手の好みだけでなく、移動時間、保冷の有無、相手の家の冷蔵庫や冷凍庫へ入る量、調理の手間まで考える必要があります。
また、いわき市内で広く買える商品と、いわきで収穫されたり、水揚げされたりした産品と、いわきで作られた商品は必ずしも同じではありません。福島土産として定着している菓子を選ぶのか、メヒカリやじゃんがらのように地域との結び付きが分かりやすいものを選ぶのかによっても、土産の性格は変わります。
この記事では、配りやすい菓子、自宅や帰省先で食べる水産物、季節によって売り場が変わる農産物を中心に、実際の持ち帰りやすさも含めて整理します。日本酒とワインについては、味や銘柄を細かく比較するのではなく、いわきを訪れた機会に地元で造られた酒を買いたい人向けの選択肢として簡潔に扱います。
お菓子・スイーツ系のいわき土産
いわきで食べ物の土産を探すとき、最初に候補へ入りやすいのがお菓子です。
常温で持ち歩ける個包装の商品なら、会社や親戚の集まりでも一人ずつ配りやすく、生鮮品や冷蔵品と比べて移動中の管理にも手がかかりません。
一方で、同じ菓子でも袋入りと箱入りでは、価格だけでなく、渡す場面や見た目の印象が変わります。自分で袋を開けて配るなら袋入りでも足りますが、一家庭や取引先へそのまま渡す場合は箱入りの方が収まりやすくなります。
ただし、「いわき市内で買える菓子」と「いわきで生まれた菓子」は同じではありません。
福島県を代表する定番として相手にも知られている商品を選ぶのか、いわきとの結び付きが分かりやすい商品を選ぶのかによって、土産の役割は変わります。無難さを優先するなら「ままどおる」、地域性を前面に出すなら「じゃんがら」や「めひかり塩チョコ」というように、知名度といわきらしさを分けて考えると整理しやすくなります。
また、菓子の中には、配りやすさよりも見た目の驚きや話題性を優先した商品もあります。
白土屋菓子店のジャンボシューは、日常的に配る土産というより、大人数が集まる場で箱を開けたときのサプライズを狙う変わり種です。写真映えや大きさのインパクトはありますが、長時間持ち歩いた場合の状態は筆者も検証していません。定番菓子と同じ基準で選ぶのではなく、購入後に早めに食べられる場面での話の種として捉える商品です。
無難さを優先するなら福島銘菓「ままどおる」

帰省土産として無難さを優先するなら、三万石の「ままどおる」は外しにくい候補です。
価格を見ると、袋入りは5個675円、8個1,080円で、どちらも1個当たり135円です。
会社や親戚の集まりで袋を開け、一人ずつ配るのであれば、袋入りは個数分をそのまま購入でき、箱代が加わらない分だけ費用を抑えられます。個包装されているため、外袋を開けても一人分ずつ手渡ししやすい商品です。
一方、箱入りは6個950円、10個1,500円、15個2,250円、18個2,700円、20個3,000円、30個4,500円です。
10個入り以上は1個当たり150円となり、袋入りの1個当たり135円より少し高くなります。6個入りは1個当たり約158円です。箱や包装を含むため、単純に135円へ個数を掛けた金額とは異なります。価格は2026年7月31日に三万石公式オンラインショップで確認したものです。
この差額は、箱ごと相手へ渡す用途に必要な包装分と考えると分かりやすいでしょう。
親戚や友人の家庭へ一箱ずつ持参する場合や、取引先へ整った形で渡す場合は、少し高くても箱入りを選ぶ意味があります。反対に、会社の休憩室で箱を開けて配るだけなら、袋入りを人数分組み合わせた方が安く済みます。
たとえば10人へ一人一個ずつ配る場合、袋入り5個を2袋なら合計1,350円です。箱入り10個は1,500円なので、箱入りの方が150円高くなります。
金額差は大きくありませんが、「一人ずつ配るのか」「一家庭や一社へ箱ごと渡すのか」で選び分けると、余計な包装代を抑えられます。箱を開けたときの見栄えや、正式な手土産としての体裁が必要なら箱入り、配布しやすさと価格を優先するなら袋入りという使い分けです。
いわき土産として「ままどおる」は?
ままどおるは、本来、いわき独自の商品ではなく、福島県を代表する菓子という位置付けで、郡山に本社がある三万石さんの商品です。市外・県外の人にとっては、「いわき市の土産」と「福島県の土産」が厳密に区別されていないこともあります。福島から帰ってくる人に、毎年同じ定番を期待している家族や知人もいます。
筆者自身、定番を外して別の商品を持っていったところ、後から「ままどおるが良かった」と言われた経験があります。東京で働く知人に聞くと、同じようなことを言われたという話も聞きました。
いわきらしさを優先して別の商品を選ぶのも一つの方法ですが、相手が毎年楽しみにしている場合は、定番を変えない方が喜ばれることもあります。冒険するかどうかは、相手との関係や過去の反応を踏まえた自己判断になります。
いわきらしさを出すなら「じゃんがら」を検討

福島県全体の定番ではなく、いわきの菓子を持っていきたい場合は、みよしの「じゃんがら」が候補になります。
商品名からいわきとの関係を説明しやすく、県外の人へ地域性を伝える土産としては、ままどおるとは異なる役割があります。いわき市で行われた2021年の将棋竜王戦第3局で、藤井聡太さんが注文して、おやつに食べたという話は結構有名です。
ただし、配る用途では、知名度や逸話だけでなく一個の大きさと甘さも考えた方がよい商品です。
筆者の個人的な感想では、レギュラーサイズは包装込みで一個80g前後と、ままどおるの標準38gと比べると少し大きく感じました。じゃんがら自体かなり甘めに作られているため、甘い物があまり得意ではない人など、食べ切るまでに持て余す可能性があります。
甘い菓子が好きな人や、一個でしっかり満足したい人にはレギュラーサイズが合いますが、会社の休憩時間や食後に軽く食べてもらうなら、包装込みで54g前後のミニサイズの方が扱いやすく感じました。
じゃんがらミニは54g前後と、38g前後のままどおるより少し大きいですが、一度に食べ切りやすい大きさです。
親戚が多く集まる場所や会社で一人ずつ配る場合も、レギュラーサイズより負担感が小さくなります。ただし、甘さの感じ方には個人差があります。甘いものをほとんど食べない人へ無理にすすめるのではなく、相手の好みが分からない場合は、他の商品とのセットなどもありますので、そちらも検討してみてください。
いわき市の魚を菓子にした「めひかり塩チョコ」
魚介類を持ち歩くのは難しいものの、メヒカリを題材にした土産を渡したい場合は、「めひかり塩チョコ」が候補になります。こちらは、本格派高級チョコレートという感じで、少しお高めの価格設定です。
いわき市の魚であるメヒカリをかたどったチョコレートで、中には塩味を生かしたキャラメルが入っています。魚そのものを使った菓子ではないため、海産物が苦手な人にも渡しやすく、「いわきの魚をモチーフにした商品」と説明できます。
ままどおるやじゃんがらとは味の方向が異なり、いわきらしさと洋菓子らしい見た目を両立できる点が特徴です。
少人数への土産、自宅用、少し変化のある菓子を探している場合には選びやすい一方、会社で大人数へ配る場合は、一箱の入り数や一個当たりの価格を確認する必要があります。個包装の仕様も商品ごとに現物を確認してください。
お盆時期に注意したいのは、チョコレートを真夏の車内へ置いたままにしないことです。
公式の商品案内でも、高温多湿や直射日光を避け、涼しい場所で保存するよう示されています。常温品という表記だけで安心せず、観光前に購入して長時間車内へ置くのではなく、帰路に近い時間帯に買う方が扱いやすくなります。

水産系のいわき土産|生鮮魚介・干物・加工品
いわきらしい食べ物を直接持ち帰るなら、水産系は外せません。
ただし、菓子のように売り場で見つけた商品をそのまま買えばよいとは限らず、生鮮、冷蔵、冷凍、干物、調理済みといった商品の状態によって、持ち帰り方も食べるまでの手間も変わります。
相手へ渡す土産なのか、帰省先の家族と一緒に食べるのか、自宅へ持ち帰って後日調理するのかを先に決めておくと選びやすくなります。
冷蔵庫や冷凍庫へ入る量か、調理する人へ負担をかけないか、移動時間に合わせた保冷ができるかまで考える必要があります。商品名だけでなく、加熱済みか、解凍や下処理が必要かも購入時に確認したいところです。
また、いわきの水産物として知られる「常磐もの」も、一般の魚屋へ行けばいつでも選べるわけではありません。
生鮮品は水揚げや入荷のタイミングに左右され、狙って買うには運が必要です。各漁港で年に数回行われる朝市などでは手に入る可能性がありますが、通常の観光日程へ組み込みやすいとは限りません。加工品の方が探しやすいものの、それも売り場で豊富に見つかるとは限らないため、常に買える定番土産としては扱いにくいのが実情です。
この章では、比較的商品を見つけやすいメヒカリ、かまぼこ、干物、サンマのポーポー焼き、うにの貝焼きを中心に取り上げます。
地域性だけで選ぶのではなく、保存方法、持ち帰りやすさ、食べる人の手間まで含めて、現実的に選べる水産系土産を整理します。
いわき市の魚「メヒカリ」は加工方法で選ぶ
メヒカリは、いわき市の魚として定められており、いわきの水産物を象徴する存在です。めひかり自体は小さな魚で、開きにするとむしろ加工に手間がかかり、価格が上がることも。
土産としては、生鮮魚、冷凍品、干物、丸干し、開き、唐揚げ用の加工品など、売り場によって異なる形で並びます。「メヒカリを買う」と決めるだけではなく、帰省先で誰が、いつ、どのように食べるかまで考える必要があります。
魚を調理する家庭へ持っていくなら、干物だけでなく、有頭無頭の処理、フライ用に粉付けまでされているような、下処理済みの商品が使いやすいです。
一方、調理をしない人、冷凍庫に余裕がない家庭、帰省中に外食が続く家庭には、量の多い冷凍品を持ち込むと負担になる可能性があります。お盆は親戚からさまざまな食材が集まりやすいため、冷蔵庫や冷凍庫へ入る量かどうかも確認したいところです。
「メヒカリの唐揚げ」は、いわき市の魚食文化を代表する料理の一つとして文化庁の100年フードに認定されています。ほくほくとした白身で脂がのった揚げたての唐揚げは、食も進むし、お酒も進むというのが個人的な筆者の感想です。
ただし、飲食店で食べる唐揚げと、土産として販売される生鮮品や冷凍品は別です。加熱済みなのか、揚げる前の状態なのか、解凍が必要かを商品表示で確認します。また、メヒカリ商品だからといって、原料がすべていわき産とは限りません。水揚げ地、原料原産地、加工地を混同しないように気をつけたいところです。
スーパーの総菜コーナーでは定番品としてめひかりのからあげを販売している店舗も多いので、一度食べてみて、気に入ったら購入するのも一つの手ですね。いわきで、お盆に家族が市外から帰省してきたら、自分で揚げたりスーパーで総菜を買ってくるという家庭も多いと思います。
甘くない配る土産なら個包装のかまぼこも
甘いものを食べない相手や、菓子が集まりやすい帰省先には、かまぼこが候補になります。
いわきには箱詰めや個包装の商品を販売する店も多く、丸ごと1包装の漬物や生鮮魚介類より一人分を分けやすいものがあります。会社で机を回って配る菓子とまったく同じ使い方はできませんが、冷蔵庫に入れておいて、帰る前に配ったり、親戚や友人へ数個ずつ渡す用途には組み込みやすい水産加工品です。
かねまん本舗では、一般的な板かまぼことは見た目の異なる創作かまぼこも展開されています。
甘くない土産でありながら、箱を開けたときの見栄えを作りやすく、酒を飲む人や年配の相手にも説明しやすい商品です。一方で、味の種類が多い商品は、相手の好みが分からないと選びにくい面もあります。最初は定番を含む詰め合わせから見る方が無難です。
注意点は保存方法です。個包装であっても、常温で長時間持ち歩けるとは限りません。
要冷蔵の商品を会社へ持参する場合は、渡すまで冷蔵庫へ入れられるか、受け取った人がすぐ持ち帰れるかを確認する必要があります。自宅までの長距離移動では、店が案内する持ち運び時間や保冷剤の扱いを確認してください。
変わり種ではありますが、愛犬と飼い主が同じ物を食べられる、「おやつはんぶんこ」という商品であれば、常温で保存可能です。猫にもOKな商品のため、ペットがいる家庭の人に配ったり、ペットホテルや、家族とお留守番をしていたわんちゃんにお土産に買っていくのもおすすめです。

自家消費には干物やサンマのポーポー焼き
自宅用や帰省先の家族と食べる土産なら、いわき名産として知られる、ヤナギガレイの干物やサンマのポーポー焼きは比較的手を出しやすい水産加工品です。
干物は焼くだけで食卓へ出しやすく、酒のつまみや朝食にも使えます。箱入りの贈答品だけでなく、スーパーや道の駅の冷蔵・冷凍売り場に並ぶ家庭用商品まで見ると、価格と量の選択肢を広げられます。
サンマのポーポー焼きは、サンマの身をたたいてまとめた、つみれや魚のハンバーグに近い感覚の郷土料理です。
県外の人には商品名だけで中身が伝わりにくいため、相手へ渡す場合は、焼いて食べるものなのか、加熱済みなのかを一言説明できると扱いやすくなります。メヒカリの唐揚げと同様、いわき市の魚食文化を代表する料理として100年フードに認定されています。
干物もポーポー焼きも、商品によって冷蔵、冷凍、調理済み、加熱前などの違いがあります。
帰省先へ持ち込む場合は、調理する人の手間まで考えます。食事の準備をする側へ何の説明もなく大量の冷凍品を渡すと、土産というより追加の食材管理を任せる形になりかねません。家族で食べる日を決め、必要な量だけ買う方が現実的です。
高くても特別感を求めるなら「うにの貝焼き」
価格が高くても、いわきらしい特別な水産品を選びたい場合は、うにの貝焼きが候補になります。
日常的なばらまき土産ではなく、魚介類を好む家族や親しい相手と食べるもの、自宅へ持ち帰って酒と合わせるものとして考える方が現実的です。箱菓子と同じ予算感ではなく、いわきの食文化を味わうための一品として位置付けます。
高価な商品ほど、相手が本当にウニを好むか、帰省中に食べる時間があるかを確認した方がよいでしょう。
お盆の食卓には刺身、肉、寿司などが並ぶことも多く、特別な海産物を持参しても、その日に食べ切れない可能性があります。自分用として買う場合も、保存期間や開封後の扱いを確認し、食べる日から逆算して購入します。
また、うにの貝焼きは通年で同じ在庫が保証される商品とは限りません。入荷、製造、季節、販売店によって取扱状況が変わる可能性があります。
野菜・果物・農産加工品のいわき土産
広域で海に面していて、海産物や菓子に目が向きやすいいわき土産ですが、帰省先の家族や親しい相手へ持っていくなら、産直の野菜や果物も候補になります。
包装された定番商品とは違い、その時期に収穫されたものを売り場で見ながら選べるのが特徴です。一方で、訪問する季節や当日の入荷状況によって、買える品種や量は変わります。
通年で比較的探しやすいものとしては、いわき市内で生産されているトマトがあります。
大玉、中玉、ミニトマトなどの生鮮品だけでなく、ワンダーファームやJAの直売所などでは、トマトジュースやソースといった加工品が並ぶこともあります。生鮮品の傷みや持ち運びが気になる場合は、加工品まで含めて売り場を見ると選択肢を広げられます。
果物では、梨、いちご、ブルーベリーなどが候補になりますが、いずれも季節限定です。
一年中同じ売り場で買える商品ではなく、天候や生育状況によって販売時期も前後します。厳密な日付を決めて探すより、訪問時に直売所や農園の情報を確認し、その時期に並んでいるものから選ぶ方が現実的です。
また、直売所などでは、地元の食品加工会社と高校生が共同開発した商品が並ぶこともあります。
地域性のある変わり種になりますが、期間や数量を限定した商品も多く、通年で同じものを買えるとは限りません。この章では、定番として探しやすいトマト、季節の果物、常温で持ち帰りやすい長久保のしそ巻を中心に整理します。

安くて種類も選べる産直トマト
帰省先の家族や、普段から野菜をやり取りしている親戚、近所への気軽な手土産には、産直トマトが候補になります。
直売所では、大玉、中玉、ミニトマトのほか、色や形の異なる品種が並ぶことがあります。筆者が産直品を見た範囲では、家庭用として手を出しやすい価格の商品もあり、菓子とは違う実用品として選べます。
お盆は箱菓子や甘いものが集まりやすいため、そのまま食べられるトマトがかえって助かる家庭もあります。
複数の品種を少量ずつ買えば、帰省先で食べ比べることもできます。包装の豪華さよりも、鮮度や品種、食べ切れる量を優先する土産です。取引先への正式な手土産には向きにくい一方、家族や親しい相手には使いやすい選択肢です。
真夏の移動では、降車時の高温や、荷物を詰め込んだときの潰れに注意してください。車内へ長時間置かず、帰路の最後に購入し、上へ重い荷物を載せないよう気をつけましょう。
電車や高速バスの場合は、柔らかい袋詰めより硬い容器や箱の方が持ち運びやすいことがあります。また、ワンダーファームのようにトマトの収穫体験ができる施設では、観光体験と持ち帰る土産を一つにできます。

持ち運びやすさを優先するならトマト加工品
生のトマトは潰れやすく、長距離移動では扱いに気を使います。
電車や高速バスで帰る人、観光を続けてから帰宅する人は、トマトジュース、ソース、調味料などの加工品も確認したいところです。生鮮品より保存しやすく、箱や瓶の形が安定していれば、ほかの荷物と一緒に運びやすくなります。
加工品は、生のトマトを大量に食べ切れない一人暮らしの人や、料理をする人への土産にも向きます。
一方で、瓶入りの商品は割れやすく、重量もあります。紙袋へまとめて入れるだけでなく、仕切りや緩衝材があるかを確認します。ジュースも常温保存できる商品と、開封前から冷蔵が必要な商品があるため、表示を見ずに判断しないようにします。
市南部の土耕ブランド「親バカトマト」
ワンダーファームや大野観光いちご園が、いわき市北部で水耕栽培のトマトを扱う代表格だとすれば、市南部には土耕栽培で知られる「親バカトマト」があります。
勿来地区を中心に、土づくりにこだわってトマトを生産する農家のブランドです。北部の観光施設でトマトや加工品を探す場合とは別に、市南部を通る予定がある人にも候補を広げられます。
「親バカトマト」という名前は、「親バカですが、良く出来た我が家の自慢のトマト」を縮めたものです。
名前の面白さだけを狙った商品ではなく、生産者が自分たちのトマトを人に自慢したくなる気持ちを、そのままブランド名にしています。県外の人へ渡す場合にも名前の由来を説明しやすく、産地だけが書かれた一般的なトマトより話題を作りやすい商品です。
水分を極端に絞って糖度を高めたフルーツトマトではなく、有機質肥料やモミガラ堆肥を使った土づくりに力を入れ、トマト本来の甘味と酸味のバランスを重視しています。
高級果物のような甘さだけを期待して買う商品というより、普段の食卓で食べるトマトを少しぜいたくにしたい人向けです。贈答用の箱入りだけでなく、家庭用、ミニトマト、トマトジュースなどもあるため、渡す相手と持ち帰り方に合わせて選べます。
ただし、一年中同じ状態で買える商品ではありません。
生鮮トマトは収穫時期や当日の在庫に左右されるため、訪問時に必ず手に入るとは限りません。生産者の直売所まで行かなくても、市内のスーパーやJA直売所で買える場合があります。
生鮮品が見つからないときは、トマトジュースなどの加工品まで含めて探すと選択肢を広げられます。
市内北部の水耕トマトと、市南部の土耕ブランドという違いを意識すると、いわきのトマト土産として、両方買って食べ比べてみても面白いかもしれませんね。
時期が合えば、いわき産の梨も季節の土産に
夏の終わり頃から秋にかけていわきを訪れるなら、市内で生産された梨も食べる土産の候補になります。
一年を通して買える菓子や加工品とは異なり、梨が売り場に並ぶのは収穫期だけです。訪問する時期と品種の切り替わりが合えば、直売所やスーパー、市内の梨園などで見つけられます。
いわきでは幸水、豊水、福島県オリジナル品種の涼豊、新高などが栽培されています。
品種によって収穫時期がずれるため、夏の終わり頃から秋にかけて、売り場へ並ぶ梨が順番に変わります。光センサーで選果された梨は「サンシャインいわき梨」の名称でも流通しています。
ただし、実際の出荷開始や終了時期は、その年の天候や生育状況によって前後します。
梨の時期だからといって、特定の品種が必ず店頭にあるとは限りません。訪問日に何が並んでいるかを見て選ぶ、季節性の強い土産として考えた方が現実的です。
梨は会社で一人ずつ配る用途より、親戚や近所へ袋または箱ごと渡す場合や、家族で分けて食べる用途に向いています。
箱入りなら贈答品らしさを出しやすく、家庭用の袋詰めなら、自宅用や親しい相手への気軽な手土産として選びやすくなります。相手の家族が食べ切れる個数かどうかも考えておきたいところです。
一方で、梨は重量があり、強くぶつけると傷みやすいため、電車や高速バスで持ち帰る場合は扱いに注意が必要です。
車移動でも高温になる車内へ長時間置かず、箱や袋の上へ重い荷物を重ねないようにします。大量の箱入りより、数玉の袋詰めの方が持ち帰りやすい場合もあります。
品種によって、甘さ、酸味、果汁の多さ、食感、食べ頃が異なります。
売り場に複数の品種が並んでいれば、知名度だけで決めず、すぐ食べるのか、数日置いて食べるのかを販売員へ伝えて選ぶ方法もあります。直売所では家庭用と贈答用が分かれている場合があるため、価格だけでなく、箱、発送、保存方法も確認しましょう。
甘くない常温土産なら「長久保のしそ巻」
甘くない食品で、冷蔵・冷凍の魚介類より持ち運びやすいものを探すなら、長久保のしそ巻があります。
大根をしその葉で巻いた漬物で、ご飯のお供や酒のつまみとして渡しやすい商品です。箱菓子が集まりやすい帰省先や、甘いものを食べない相手には、菓子とは別の選択肢になります。
通常の商品を袋や箱ごと一家庭へ渡すなら成立しやすい一方、車内や会社で袋を開け、一人ずつその場で食べてもらう用途には向きにくいと考えていました。
ただし、現在は一口サイズのミニパック商品も展開されています。小分けしやすさは改善されますが、漬物特有の味や香りがあるため、菓子のような万能のばらまき土産とは分けて考えた方がよいでしょう。
親戚や友人へ単体で渡す、酒を飲む人へ添える、自宅へ持ち帰るという用途では選びやすい商品です。
取引先へ持参する場合は、包装や箱の見栄えに加え、相手先で漬物を分けられる環境があるかを考えます。

いわきの日本酒・ワインと変わり種の焼酎
甘いものや魚介類とは別に、酒を飲む相手への土産には、いわきの日本酒やワインもあります。
ただし、酒類は菓子のように誰にでも渡せるものではありません。相手が酒を飲むかどうかに加え、日本酒、ワイン、焼酎のどれを好むのかが分からなければ、地域性だけで選んでも持て余される可能性があります。
瓶入りの商品は重く、割れにも注意が必要です。
電車や高速バスで持ち帰る場合は本数を増やしすぎず、車移動でも高温になる場所へ長時間置かないようにします。箱の有無、常温で運べるか、開栓後の保存方法なども商品ごとに確認した方がよいでしょう。
いわきの酒類は、全国的に知られた銘柄と味や価格だけで競わせるより、「いわきを訪れた機会に地元の一本を持ち帰る」という選び方が合います。
日本酒は市内の蔵元、ワインは試飲できる施設、焼酎は地元産素材を使った変わり種というように、それぞれ違う地域性があります。
いわきを訪れた記念に選ぶ地酒「又兵衛」と「太平櫻」
いわき市内には、「又兵衛」と「太平櫻」を造る二つの蔵元があります。
日本酒そのものの強い個性や希少性を求めて選ぶというより、旅行や帰省の際に、いわきの地酒を一本持ち帰りたい人向けの土産です。酒を飲む親戚や友人へ渡すほか、自宅で食べる魚介類や漬物に合わせる選択肢にもなります。
どちらを選ぶかは、銘柄名だけで決めるより、甘口・辛口の傾向、香り、精米歩合、飲み方などを売り場で確認した方が確実です。一合瓶などの、小さなサイズでも販売している場合があるので、試飲がてら飲んでみるのが一番確実でしょうか。飲食店や居酒屋などでも、地元の酒として提供している店も多いです。
日本酒に詳しくない場合は、高価な一本を無理に選ぶ必要はありません。
地域の酒を試してみたいという目的なら、容量、価格、箱の有無を見ながら手を出しやすい商品を選ぶ方が現実的です。贈答用にする場合は包装を整え、自宅用なら外箱よりも飲み切れる量を優先します。
いわきワイナリーは試飲して気に入った一本を選ぶ
いわきワイナリーのワインは、「いわきのワインだから」という理由だけで決めるより、現地で有料試飲などを利用し、自分の好みに合うものが見つかった場合に買うのがよいでしょう。
甘さ、酸味、香り、渋みの感じ方には個人差があり、ラベルや産地名だけでは、本人や贈る相手の好みに合うか判断しにくいためです。
試飲できる状況であれば、飲み比べたうえで、食事に合わせたいのか、そのまま飲みたいのかをスタッフへ伝えると選びやすくなります。
車を運転する人は試飲できないため、同行者の感想を参考にするか、商品の特徴を確認して選びます。試飲の実施状況、料金、提供される銘柄は訪問時に変わる可能性があるため、事前確認が必要です。
ワインは旅行後すぐに開けるだけでなく、いわきを訪れた記念としてしばらく保管する考え方もあります。
ただし、すべてのワインが長期熟成に向くわけではありません。保管する場合は、保存温度や光、瓶の置き方だけでなく、その商品が早めに飲むタイプか、保管できるタイプかを購入時に確認した方が安全です。
いわき産素材の変わり種「いわきゴールド椎茸焼酎」
「いわきゴールドしいたけ」は、いわき市で生産され、全国にも出荷されているブランド椎茸です。肉厚で香りと旨味がしっかりしているのが特徴ですが、生の椎茸はどうしても保存期間や持ち運びが気になるところ。
そこで、お土産として面白いのが「いわきゴールド椎茸焼酎」。いわきゴールドしいたけを使った本格焼酎で、椎茸の旨味を生かしながら、すっきりと飲みやすい味わいに仕上げられています。
生の椎茸に比べて日持ちを気にせず持ち帰りやすく、すぐに渡せない相手へのお土産にも選びやすいのがメリット。「椎茸を焼酎に?」という意外性もあり、いわきらしい少し変わったお酒を探している人にもおすすめです。

いわきのお土産を買える主な場所
お菓子などの定番商品を確実に買うなら、各メーカー・店舗の直営店がおすすめです。野菜や農産物は、ワンダーファーム、大野観光いちご園のほか、JAや民間の農産物直売所でも探せます。
いわき産・福島県産の商品をまとめて選びたい場合は、いわき・ら・ら・ミュウが品ぞろえ豊富。ほるる、道の駅 よつくら港、大型店のスーパーマルトも、いわき産品を探しやすい場所です。ヨークベニマル、イオンモールいわき小名浜では、福島県産を中心にいわきの商品も扱っています。
電車利用なら、いわき駅周辺のラトブ、エスパルいわきのほか、いわき駅・湯本駅・泉駅のNewDaysでも定番のお土産を購入できます。
車なら常磐道・四倉PAも便利。売り場がコンパクトで選びやすく、一般道側からも利用できます。











コメント
コメント一覧 (2件)
いつも楽しい記事ありがとうございます。
我が家の定番はハワイアンカレーせんべいです。職場でも大人気です(^^)
ななみさん、コメントありがとうございます。
いつも楽しんでいただけているとのこと、とてもうれしいです。
ハワイアンカレーせんべいは、しんごSUNの定番商品ですね。
恥ずかしながらまだ食べたことがなく、この機会に買って食べてみようと思います。
本店のほか、いわき・ら・ら・ミュウなどでも買える手軽ないわき土産ですね。
情報ありがとうございました!